JBL 4333AはJAZZには最高です。
4343/4344とも異なり、”ハード な男”といったイメージです。
今回のように時間を掛けて修理させて頂く事が職人冥利に尽きます。 |
4.ツィーター 2405
JBL2405のツィーターの修理に掛かります。
分解し、センターギャップの清掃、鉄粉異物を削除します。
振動板にOSCの信号を入れて耳で確認します。
部品は清掃後、再塗装します。
5.ウーハー 2331A
やっぱり大事なのは、この2231Aアルニコのウーハーです。
丁寧に残余のエッジを削除します。
エッジを交換し、着色剤および新ガスケットを装着します。
新品に成りましたね。
6.ドライバー 2420
4343/4333/4344でもこのレストアで大事な部分に、SQの2420の修理が有ります。
2420は非常に難しく手の掛かるものです。
裏板を外し、まず振動板の検査です。
画像には有りませんが、振動板を外しOSCで信号入れて検査します。
問題は2420のバックキャビティ(裏蓋)のウレタンの酸化腐敗です。
これを丁寧に除去し、高密度の新ウレタンを心持ち多少厚く敷きこみます。これで全然違います。
2420入力端子の錆びがある物は全て交換いたします。
ネジ類は交換か再塗装しました。
新品同様です。
7.納品
いよいよ納品です。
音出しをして完璧に調整しました。
完全に調整されたATTは、レベル2でFLATになるはずです。
もし、+3も上げるならばATTやNWの不良と考えください。
持って行く間の破損予防でラミネートフィィルムを巻きます。
さて福岡県新宮町の新築のマンションに配達し音出しです。
中央のTVはトリニトロンの放送局用監視モニターです。
凄いですね。色の乗りが違います。
音出しをしてH様いわく、
低音が違う!、こんなにレベルが低いのに!、・・・・
凄い!とのお言葉でした。
地元TV局の機器担当の耳の確かな方から、有り難うございましたと言われたとき、
本当にうれしくございました。
私どもも本当に良い仕事させて頂きました。
有り難うございました。
これは福岡県新宮町のH氏のご厚意で掲載いたしました。
名器JBL 4333Aを復活させる(その1)
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