中古オーディオ販売修理の専門店

OPUS アナログプレーヤーの修理

依頼者；奈良県M氏
状態：回転数が遅い

お客様の自己対応
プーリーを大阪の業者に制作を依頼し交換したが、
やはり遅い、との状況でした。

まずモータのみを拝見しました。
「0PUS」の銘板があり、修理開始。

モーターは３０年前の「SONYのテープレコーダー」用のモータを使用というお粗末！！
以前修理ミス？元々なのか？よくわかりません。

モータ用進相コンデンサーが数字不的確で、とんでもない間違いでした。
交換正規値にしました。

過大コンデンサー容量追加のためモーターに過大電流が流れ、
回転は落ちますが、ＩＣ温度計で65度という異常発熱していました。
対策は回路不備のため配線改良しました。

ここで問題が起きます。
回転がおかしいので本体を送ってもらいました。

画像の３つのプーリーで真鍮分が特注されたもの。
右のアルミープーリはTEST用の当社のものです。

これですべてがわかりました。
回転不良
→違うプーリー
→よけい遅くなる
→コンデンサー修理不良
→メチャクチャです。

当社の修理で
１）まずモーターの回転が正常になると、
２）３３回転なのに６５回転！！

今度はやはり「真鍮プーリ」が交換必要になります。付属のプリー」は使えません。
糸ドライブなどは「回転スリップミスが0.1％起きます」から注意する必要あります。
計算式ので鵜呑みにすると「必ず回転が遅くなります」。
自作の糸ドライブが遅い理由がここにあります。

計算は頭の中、実際は現物、
これが「当社修理部の理念」です。

はじめ外部加工を考えましたが、
前述のように「自社工作部で加工すること決定」

当社：高性能旋盤で目標値の0.3ｍｍサイズ分大きく削金します。
紙ヤスリ1000番クラスを使用してストロボスコープで微調整します。
大型モータのため振動がひどい。
スペーサーで振動を殺します。
モーターの外装塗装しました。

エージング100時間ーOKです。
完璧です。

今回の修理代金は
基本修理￥25,000
回路変更一部品交換で￥35,000
モーター塗装：無料
プーリー加工￥10,000
消費税￥3,500
合計￥73,500

すべての預かりパーツ返却しました。
時間と工賃ではあわないと思います
お客様が「ほんとに喜ばれるのがうれしい」です。

名機を多数ご用意しています。

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